ながと密着型文芸サークル「文武蘭-monburan-」
山口県長門市の青年たちが描く、地域密着型文芸振興Project。その名は文武蘭(もんぶらん)!
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山口新聞に「文武蘭物語」掲載!~前編~
2013年08月18日 (日) 13:40 | 編集
2013年5~6月に、山口新聞第3社会面「当流西流」コーナーで執筆を行った「文武蘭物語(全7回)」、今回は前編として第1~3回をお送りします(・∀・)


文武蘭物語①


 ながとの地に、文芸の風を。一年ほど前、数少ない団員の前で、私がテーマに掲げた言葉です。高校時代、ともに青春を文芸部に捧げた旧友へ声をかけ、地域密着型文芸サークル「ながと青年文芸団」は誕生しました。
 長門市は、詩人金子みすゞの故郷として広く知られており、私自身、幼少の頃から彼女の詩とふれあってきました。私が文芸の世界へと飛び込んだルーツは、少なからずそこにあるのかもしれません。そして、今回も。
 私たちの最初の事業は、彼女が仙崎のまちを舞台にいくつもの詩を紡いだことをモチーフとした「ながと密着型文芸誌」の制作でした。舞台背景を長門市に限定する一方で、純文学にライトノベル、ミステリーからファンタジーまで、ジャンルには一切縛りを設けない仕様に。これで純粋なエンターテインメントとしても、十分に楽しんでいただける文芸誌が完成しました。
最後に、読者を惹きつける、冊子の顔とも言えるタイトル。私は母校のモットーでもあった「文武両道」の言葉から、「文武蘭」と名づけました。ただの「文」、つまりは執筆活動、自己満足では終わらせないようにと願いをこめて。今日も私たちは、文芸に地域振興を組み合わせた新たな形、「文武蘭」な日々を過ごしています。


文武蘭物語②


 ながと密着型文芸誌の制作は、まず長門市を知ることから始まります。今まですべて空想で物語を描いていたところに、半分現実を盛り込む必要があるからです。
 これまで私は二作品の連載を行い、その舞台として選んだのは、小学生時代の遊び場だった深川の「赤崎山」と、市内最大級の夏イベント「仙崎花火大会」でした。この地に生まれ、過ごしてきた約二十年。ともに、物心ついたときから関わってきたものです。そのため、今さらかと思いながらも、より臨場感を表現するために足を運びました。
そこで、私のキャラクターをどう動かしていくか、彼らはどんな目でこの景色を見ているか。そんなフィルターを通すことにより、これまでは何でもなかった世界が色を変えます。見渡す限りの豊かな自然、心安らぐ穏やかな空気、「こんにちはあ」と独特の間延びした声でかけられる深川っ子たちのあいさつまで。言葉を羅列するとキリがないほど「いいな」と感じました。この感情を、故郷の素晴らしさを、一人でも多くの方と共有したい。より一層、モチベーションのあがった瞬間でした。
 長門市の「今」を描く楽しみ、作品となるまでの過程の趣。気がつけば、私は「ながと密着型文芸」の世界にどっぷりハマっていたようです。もう、抜け出せないほどに。


文武蘭物語③


 作品を執筆し、投稿する。一区切りついたように見えて、実はそれがスタートライン。文芸活動は、ゴールである「製本」までにいくつもの工程を重ねなければいけません。
 まずは誤字脱字等のチェック、校正から。完成の余韻に浸る間もなく、一行、一文字にまで気を抜かずに進めていく必要があります。ただ、製本後に発覚したミスは、精神的ダメージ大。私の趣味の一つでもある野球に例えるならば、九回裏二死満塁、一打逆転の機会でしょうか。ホームランを放つも、喜びのあまり一塁ベースを踏み忘れて敗北を喫したような気分になります。悔しさは募りますが、自身を責めることしかできない状態。その後、ページ数の調整や、掲載順の決定という編集を経て、画面を相手にする作業は終わります。
 そして最後に、家庭用プリンタと、草取り中綴じ化粧裁ちといった手作業を駆使する印刷製本が待ち受けています。非常に地味かつアナログな工程ですが、本を作っているという感覚を、一番味わえるポイントでもあります。
 私の思う文芸とは、ただ作品を書いて終わりではなく、すべて自身の手でゴールにたどり着くことに意義があると感じています。まだまだ私の周りではマイナーな部類に入る趣味ではありますが、その魅力の伝道師を目指し、今日も地道に歩んでいます。

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